どうも、えまおです!!
どの診療科に進むか??は医者人生を左右する大きな決断です。
一度決めた診療科に進むと、転科することは簡単ではありません。
私の実例も含めて、診療科を決めるときの考え方やヒントを紹介します。

医師3~5年目くらいは比較的転科しやすい時期だけどね
初期研修について

臨床医を目指すほぼ100%が初期研修医制度で研修を行います。
例外として研究1本でやっていく医師は初期研修をしないことがありますが、非常に稀です。
2年間の初期研修で様々な診療科で研修をします。
- 必修科目として内科、救急、地域医療は必須
- 選択必修として外科、小児科、産婦人科、精神科から2科目選択

残りの期間は自由に研修できるよ

すでに泌尿器科に進路が決まっている人は、泌尿器を10か月研修してたよ

逆に自分の進路と全く関係ない診療科を選んで研修する人もいたな
えまおは研修2年目の段階で外科系に進むことは決めていたので、色々な外科で研修しました。
消化器外科、脳神経外科、心臓外科、泌尿器科、乳腺外科、形成外科などでいろいろな手術を勉強しました。

研修が終わったら、他科の手術を見ることはなくなるからね
1.内科系または外科系?

進路に悩んでいる研修医は、まずざっくり内科系と外科系のどちらにすすむ考えるのがいいと思います。
- 手術をすることが楽しいか??
- 外来で患者の診察をするのが楽しいか??
手術と外来のどちらが好きかで考えるといいと思います。
ただし、手術は術後管理や術後合併症の対応もセットで考える必要があります。
外科系も外来はありますが、さらに手術や術後管理があるので内科系より忙しいことが多いです。
内科系も処置(内視鏡や心臓カテーテルなど)はあります。
内科系の中でも、循環器内科、消化器内科はかなり忙しく、処置も多いです。
2.どの臓器に興味がある

臓器別に進路を考えるのもおススメです。
消化器系→消化器外科または消化器内科
脳→脳神経外科または神経内科
心臓→心臓血管外科または循環器内科
腎臓→泌尿器科または腎臓内科
目→眼科
臓器別に絞る→外科系または内科系→診療科決定という流れです。
3.実際に診療科で研修してみる
外来、手術、処置を見学すると思いますが、それ以外の点にも注目してみてください。
候補の診療科で研修したときの注目点
- 教授や部長の人柄
- 科全体の雰囲気
- 夏季休暇の期間
- 有給の消化
- 給与
- アルバイトはあるのか
ぜひ仲良くなった指導医などに聞いてみてください。

実際、研修してみないとわからないことが多いよ
4.働き方で考える
研修が終わった後も、医者人生は最低でも20年以上はあります。
時が経つにつれ、体力は落ち、家族ができて生活スタイルも変化します。
生活スタイルの変化に伴い、理想の働き方も変化します。
10年先を見据えて診療科を選択しましょう。
- 体力的に続けることができるのか?
- 休暇はあるのか?
- 給料は十分もらえるのか?
- 今後も需要がある診療科であるか?
- 開業はできるのか?
- 転職先はあるか?
外来、手術、病院経営、開業など働き方は様々です。

いろいろな働き方ができる診療科を選ぼう
近い将来、AIが医療に進出してくると思います。
診断や薬物治療だけの診療科はAIに取って代わられる可能性があり、必要な人員が減る可能性があると思います。
5.名前や見た目のかっこよさで決めるな

救急科、循環器内科、心臓外科、脳神経外科、名前だけでもかっこいいですね!!
診療科の名前のかっこよさだけで進路を決めることは絶対におススメしません。
研修医時代は、やはり専門的な治療ができないです。
救急外来や病院内の急変対応をみていると、救急科や循環器科などが対応することが多いです。
これをみた研修医は「救急科や循環器科はかっこいい!!」、「こんな医者になりたい」
と思うかもしれません。
もちろん、否定はしません。
ただ、そのかっこよさの裏には、絶対に泥臭い面が隠れています。
冷静にその診療科の特徴を観察して、進路を考えましょう。

コードブルーの山ピーはかっこいいけどね
まとめ
内科系または外科系→臓器別→診療科決定
臓器別→内科系または外科系→診療科決定
10年先を見据えて診療科を選ぶ
見た目のかっこよさで選ぶな

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おわり
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