どうも、えまおです!!
みなさまの泌尿器科医のイメージはどんな感じでしょうか?
この記事を読んで、ぜひ多くの方に泌尿器科医の仕事について知ってほしいです。
そして困っている方は泌尿器科に来ていただきたいですし、
医者を志している方はぜひ泌尿器科へきていただけると嬉しいです。

本当の泌尿器科を教えてやるよ
泌尿器科の仕事内容

泌尿器科といえば、どんな印象がありますか??
一般の方の泌尿器科イメージは「性病、勃起不全、頻尿」みたいです。
もちろん、3つとも診察しますが、性病、EDの患者はそう多くはありません。

頻尿はめちゃ多いけどね
泌尿器科は癌などの悪性疾患、よくある良性疾患、移植まで扱います。
- 悪性疾患:腎癌・尿管癌・膀胱癌・前立腺癌・精巣癌・陰茎癌など
- 良性疾患:前立腺肥大症・尿管結石・膀胱結石・神経因性膀胱
- 移植:腎移植手術から術後管理、外来フォロー
手術もバリバリしますし、外来フォローもしっかり行います。

泌尿器科で治療を完結できるよ
泌尿器科は後腹膜腔臓器の専門家です。
腎臓、膀胱、前立腺、副腎などは後腹膜腔臓器といいます。
ただし、子宮や卵巣は婦人科の領域なので専門外になります。
膀胱・尿管と子宮・卵巣は比較的近い位置にあるので、
泌尿器科と婦人科で共同で手術することは珍しくありません。

産婦人科とは切っても切れない縁(泣)
一方、胃、大腸、小腸、肝臓などは腹腔内臓器といい、腹腔臓器は外科が専門になります。

外科ってかっこいいってイメージあるよな
泌尿器科医は内科的な診断力、手術に必要な技術力・解剖知識、手術後の全身管理が必要なので、幅広い知識が必要になります。
泌尿器科は高度な外科技術、豊富な知識を必要とするすばらしい診療科だと思います。

泌尿器科の看護師は恥ずかしくて「泌尿器科」とは名乗らないらしい

「後腹膜外科」とか「腎臓外科」ならイメージいいかも
ちなみに救急科・脳外科・循環器内科の看護師はバリバリ名乗るようです、、、
泌尿器科の内科的治療

泌尿器の分野は広いとは言っても、クリニックや小中規模の病院を受診してくる患者は
頻尿・排尿障害・排尿時痛・残尿感のがほとんどです。
しっかりと診断をつけてから、排尿関係の症状を改善するように、
抗生剤・抗コリン剤・αブロッカーなどの薬物治療を行います。
検診での異常指摘で受診される患者も多いです。
ほぼ90%が尿潜血やPSA(腫瘍マーカー)異常です。
血尿・腰背部痛・PSA(腫瘍マーカー)などから癌を発見することもあります。
外来でもエコー検査や膀胱鏡というカメラ検査をしたり、
尿道カテーテルや尿管カテーテルといった管の挿入を行います。
腎瘻や膀胱瘻造設など、腎臓や膀胱に穴をあけるといった観血的処置もあります。

外来処置もあるよ
泌尿器科の外科手術

悪性疾患・良性疾患の両方の手術があります。
尿路結石や前立腺肥大症などの良性疾患は内視鏡手術で治療します。
昔は開腹して手術していたこともありますが、今は内視鏡手術が主流です。
体への負担も少ないので、入院も短期間で済みます。
膀胱癌・腎癌・前立腺癌・尿管癌・精巣癌・陰茎癌など、悪性疾患の手術も幅広いです。
最近は前立腺癌、腎癌、膀胱癌に対してロボット手術を行います。

最新のロボット手術もできるよ
泌尿器科を選んだ理由
もともと器用であったこと、内科系よりも直接的に患者の治療ができることから、外科系に進むことは決めておりました。
研修医の時は、脳外科や心臓血管外科も選択肢にありましたが、
実際に研修してみると、心臓外科と脳外科はかなり忙しい診療科でした。

夜間の手術や呼び出しもいっぱい
脳や心臓は死に直結する臓器ですので、手術の1つのミスが命取りになります。
身体的だけでなく、精神的なストレスもかなり高いと思います。

研修してみて忙しすぎる診療科は無理だとわかったよ
じゃあ、どこの臓器の外科にいこうかなと考えたところ、、、
比較的緊急処置が少ないけど、外科手術が豊富で、全身管理が必要な泌尿器科を選択しました。
消去法的に決めましたが、泌尿器科を選んでよかったと思ってます。
たまに、稼ぎのいい皮膚科や眼科がうらやましくなることはありますけど(笑)
まとめ
泌尿器科は腎臓、膀胱、前立腺、副腎などの後腹膜腔臓器の専門家である。
外科手術、内科診療のどちらの要素もある。
ロボット手術などの最新の治療法がある。
泌尿器科って意外にすごいです。

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おわり
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